1. 着物、着させられました

ラウト「……別に、祖父母の家に行ったら着させられてるしなぁ。」
エクサ「えぇっ!? 着れないよ」
ラウト「女の人の方が着るの面倒くさいだろ。
 どこの国の衣装でもだいたいそんな感じじゃねぇか? 気にしなくて大丈夫だろ」
リート「なんなのかしらね、この服。
 畳んだ後の収納のしやすさは評価しないこともないけど」
ラウト「ああ、綺麗にたためますからね。でも慣れないと動きづらいでしょう?」
リート「こんなのよく好んで着るわね」
ラウト「実際生活の場では裾短くしたりだとか、工夫はされてたみたいですよ。
 今は民族衣装的な意味が強いですから、見た目の形が重視されてますけど。」
リート「たしかに、武術の胴着は動きやすそうだったわ。
 着飾るだけのこういう服は自分から着る気しないわね。」
ラウト「……気持ちは分かりますけど。堅苦しいものは私も避けていますから。
 でもカジュアルなものは嫌いじゃないですよ。」
エクサ「う〜ん。自分で綺麗に着れたら、絶対素敵なのになぁ……」

2. タキシードやドレスを着させられました

ラウト「……」
リート「打って変わって静かね」
ラウト「苦手なんですよ、窮屈で」
エクサ「リボンも花もかわいい♪」
リート「……似合う子はいいわね」
ラウト「……十分似合っていると思いますけど。
 シックなものも人を選びますから、着こなせるのは素敵だと思いますよ。」
リート「そういうセリフは同性じゃないと気持ち悪いわね。」
ラウト「あ、すみません。他意はないんですけれども。
 ……ドレスは苦手ですか?」
リート「言ったでしょ。こんな動き辛いだけのしょうもない服、着る気しないのよ。」

3. チャイナ服を着させられました

「……なんだかね」
「ドレスより動きやすいとは思いますけど」
「まだ実用性はあるけど、アオザイの方がよさそうだわ。
 こう、タイトすぎるのも考えものね」
「ミニじゃないと似合わないかも……
 ロング似合うのいいなぁって、思うんだけど」
「なんでも着こなせる人って、そうそういねぇし、気にするなよ。
 似合う服だけだって山ほどあるんだから」
「なんでも似合う人の方が、着るものには困りそうだわ。
 あるいは無頓着になるかもしれないわね」
「えぇっ、それ、すごくもったいないよ?」

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